ハイキング実習「富士山幻の滝&グランドキャニオン」

あさぎり山の会

2017年05月28日 18:00

5月28日(日)、ハイキング教室の実習で富士山須走口の幻の滝と
小富士~グランドキャニオンへ行ってきました。参加者は、受講生13人、会員14人です。
富士宮市役所を7時出発。道の駅「須走」で2人と合流して須走口五合目に行きました。
麓は晴れていましたが、五合目はガスが掛かって真っ白。
準備体操の後、本日のコース説明があり、自己紹介。
そして4つのグループに分かれて歩き出しました。
歩き始めて直ぐの所にザレ場がありました。校長先生がザレ場の歩き方を説明。
斜面が急な時にはジグザグに登ると歩きやすいことも説明しました。
今回のハイキング教室は、机上で学習したことを実習の時に時間を取って確認することにしています。
現場で実際にやってみることは、まったく初めての人はもちろん、
何回か山を歩いているという人たちにも参考になると思いました。
さて、30分ほどで滝の近くまで来たはずですが、場所がよく分かりません。
リーダーと校長先生が偵察に行きました。帰ってきた校長先生が
「涸れた沢はあるけど、残念ながら水は流れていないよ。」・・・
でも、せっかくここまで来たので、痕跡だけでも・・・。
辺りは真っ白で数m先も見えない状況なのでコンパスで方向を確認しながら進みました。・・・
すると、岩の斜面を濁った水がさらさらと流れているではありませんか!!「あったよ。幻の滝!!」
そうです。滑滝状態の滝が流れていたのです。昨年よりはかなりたくさん流れていました。
暫しの間、滝を眺めたり、水を触ったり、写真を撮ったりと、思い思いに過ごしました。
辺りはごつごつとした岩だったり、滑らかな大きな岩だったりしていました。
ここでも校長先生の声掛けで岩の斜面の歩き方を練習しました。
僅かな距離でしたが、登ったり下ったりしてバランスを崩さずに歩く体験をしました。
さて、五合目まで引き返そうとして、さっき場所がよく分からなくなって立ち止まった場所まで来た時に、
ザーザーと滝の流れる音がしました。なんと、滝ができていたのです。さっきは無かったのに!!
そして、音はしっかりしているのに、ガスで真っ白状態では滝の姿はぼんやりとしか見えません。
正に「幻の滝」です。時刻は10時20分。幻の滝を見るのなら午後が良いようですね。

五合目に戻り、今度は逆方向の小富士へ。樹林帯を進みます。
20分ほどで小富士に到着。風はないのですが、ガスで真っ白状態なので、
少し下った樹林帯の入り口付近でランチタイムにしました。
カラマツの新芽やコケモモの蕾がかわいらしかった。


そこからグランドキャニオンへは標高差で600mくらい下ります。
まず、わずかに樹林帯を抜けると、フジハタザオやフジアザミなどの植物がぽつぽつと生える程度の
ふきっさらしの尾根に出ます。ガスで視界が悪いため、コンパスで方向を確認し、
尾根を外さないように気をつけて進みました。
再び樹林帯に入り、踏み跡を辿って谷へ下りるとグランドキャニオンです。
初めての人は「こんな場所があったんだね!!」と驚いていました。
予定よりも早かったので20分ほど休憩して自然の造形を楽しみました。

5分ほど歩くとあざみラインのバス停「馬返し」があり、その先で私達のバスが待っていました。
帰る途中で須走の「富士浅間神社」に立ち寄り、富士宮市役所に15時40分に到着。
富士山の展望は望めませんでしたが、充実したハイキング実習ができたのではないでしょうか。


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