ハイキング実習「霧ケ峰」

あさぎり山の会

2017年06月25日 18:00

6月25日(日)、会員15人と実習生14人で霧ヶ峰へ行ってきました。週間天気予報も悪く、
前日まで実施の有無について迷いに迷っていたリーダーでした。
当日の朝は雨も上がり、大型バスなのでゆったりと乗ることができました。
午前6時10分出発。車山肩には9時半頃到着。名前の通り霧でしたが、うっすらとしているので
近くの草花を見ることはできました。今回は会員と実習生が混ざっての班編成です。
コース説明と体操の後、車山を目指して歩き出しました。レンゲツツジ、オオヤマフスマ、シロスミレ、
ハクサンフウロ、タカトウダイなどの花が確認できました。レンゲツツジは一面に咲いていましたが、
こんな天気なので歩いている人はまばらでした。車山山頂に自然保護の仕事をするような服装の
若者が3人いました。花の名前を確認しようと思って声を掛けると丁寧に教えてくれました。
後で調べてみると、彼らは自然保護指導員という名前の諏訪市の臨時公務員でした。
夏季の2カ月を中心に活動している大学生で、その制度は57年前からあるそうです。
霧ヶ峰の自然保護に一役買っている制度であることが分かりました。


いったん車山から下って山彦尾根に向かいました。そこもレンゲツツジが広がっていました。
途中で小雨が降ってきたので雨具を着て、ザックカバーも付けました。南の耳や北の耳などの
ピークは風が冷たいので、少し下ったところでお昼にしました。
体が冷えるといけないので22分間のランチタイム。幸い雨も一休みしてくれました。

大展望が期待されたゼブラ山はミルク色に覆われていましたが、山頂に咲いていた
高さが10cmくらいのアヤメの逞しさに励まされました。八島湿原に向けて急な斜面を気をつけて
下ると辺りの様子の変化に気づきました。草原から湿原に入ったのです。ニッコウキスゲが
固い蕾をつけ、ニシキウツギの蕾が開き始めていました。ウマノアシガタと思って見ると、
「アカギキンポウゲ」という名札が。帰宅して調べたところ、ウマノアシガタとアカギキンポウゲは
良く似ていて、違いはアカギキンポウゲの茎には毛があることでした。
ついでに八島湿原に多く咲いていたアマドコロはナルコユリとよく似ています。
こちらの違いの一つは、アマドコロの茎は角っぽくてナルコユリの茎はつるつるしているということです。
植物の識別は難しいですね。
展望はありませんでしたが、幻想的な湿原の散策を楽しむことはできました。


無事に八島湿原の駐車場に到着し、白樺湖の湖畔にある温泉で汗を流して帰路につきました。
富士宮到着は18時半頃。天気が大きく崩れることは無かったので、悪天候になった時の装備や
山の歩き方が実習できて、そういう意味では勉強になったのではないでしょうか。

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